ヤクルトは初回の失点が痛かった。1点を先制したその裏、高橋が先頭から5連打で3失点。いずれも変化球を打たれた。2回以降は立ち直ったが、打線が追加点を奪えなかった。

高津臣吾監督は「立ち上がりが、あまり得意なピッチャーじゃない。不運なヒットも出たけど、課題が出たかな。(変化球を打たれ続け)すごく研究されているなと思いました」と指摘。連勝は2で止まり、マジックは51のままだ。

▽ヤクルト高橋奎二(5回1/3、8安打4失点で2敗目)「初回の立ち上がり、変化球が浮いてしまい、それを打たれる形になってしまった。2回以降は少しずつ修正していきましたが、6回途中でマウンドを降りてしまい申し訳ないです」

○…山田が初回に先制犠飛を放った。先頭からの連打で無死一、三塁、巨人戸郷から左翼へ打ち上げ、きっちり仕事を果たした。栗山監督は「長くはしゃべれなかったけど、元気そうだったので、すごく良かったです」と目を細めた。

○…村上は2打数無安打。2年連続となる両リーグ最速30号本塁打はお預けとなった。それでも、相手バッテリーの警戒は最高レベル。初回、6回と2四球を選んだ。栗山監督は「ここから、もっともっと上にいける選手だと思っている。突き抜けた数字を出してくれると信じている」と高い信頼を寄せた。

○…中村は初回、6回と好機に凡退した。だが、3点を追う9回1死から左前打。敗れはしたが、巨人の守護神・大勢相手に見せ場は作った。栗山監督は、中止にはなったが3月の台湾との強化試合で中村を代表に呼んだ。扇の要の候補として、引き続き注目していく。

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