日本ハムが逆転負けで今季4度目の5連敗を喫し、パ・リーグの借金を丸抱えする珍現象が生じた。

この日でオリックスが借金を完済したことで、日本ハム以外の5チームが全て勝率5割以上となった。借金丸抱え状態は昨季6月に続いて2年連続の珍事となった。これで日本ハムは7連勝後の5連敗で、一時は「13」まで返済した借金が再び「18」まで膨れ上がった。

先制したのは日本ハムだった。5回に「8番三塁」でスタメン出場した郡拓也捕手(24)がプロ初本塁打となる1号2ラン。チーム6試合ぶりのアーチで先手を奪ったが、先発したコディ・ポンセ投手(28)が6回に崩れた。

吉田正尚外野手(29)に同点11号2ランを被弾後、1死二、三塁のピンチをつくって降板。2番手の井口和朋投手(28)は紅林弘太郎内野手(20)を三ゴロに打ち取ったが、三塁走者の杉本裕太郎外野手(31)が本塁へ好スタート。三塁手の郡のバックホームは間に合わず、さらに悪送球となって二塁走者も生還させてしまった(記録は野選と失策)。

8回に1点を返したが、反撃もそこまで。コロナ禍でBIGBOSSこと新庄剛志監督(50)らが不在で、投打の軸となる上沢直之投手(28)と松本剛外野手(28)は骨折で戦線離脱。4番候補の野村佑希内野手(22)もこの日、「特例2022」を適用して抹消された。木田優夫監督代行(53)は「本当にチーム全体で乗り越えていくしかないので、みんなでやっていこうと思っています」と話した。苦しい戦いが続く中で、今季6度目の3タテを5位オリックスに食らい、今季は1度も勝っていない京セラドーム大阪で球団史上初めての6連敗。負の連鎖を早く止めたい。