8月だよ、全員集合! 広島西川龍馬内野手(27)が早ければ8月2日DeNA戦(横浜)にも1軍復帰できる見込みとなった。下半身のコンディション不良を理由に戦列を離れていたが29日ウエスタン・リーグ阪神戦にも実戦復帰が見込まれる。新型コロナウイルス陽性判定を受けたライアン・マクブルーム内野手(30)と堂林翔太内野手(30)も合流間近。下半身コンディション不良で離脱中の上本崇司内野手(31)も含め主力が復帰する8月に、首位ヤクルト追い上げ態勢を整えたい。

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22年版広島打線完成に欠かせないワンピースが表舞台に帰ってくる。下半身のコンディション不良を理由に6月5日から戦列を離れている西川が、今週29日ウエスタン・リーグ阪神戦から復帰できる見込みとなった。出場選手登録抹消翌日からティー打撃は継続しており、今月中旬からはマシン打撃も再開した。2軍で新型コロナウイルス感染が拡大したことで当初の予定から遅れたものの、今週にも2軍に合流する。

「もちろん早く戻るつもりでやっていたが、ちょっと無理だった。まずはしっかり下で結果を残して上がれるようにしたい」

実戦から1カ月以上離れ、本人は結果を求める。ただ「右膝の骨挫傷」で出遅れた17年はマシン打撃再開2日で実戦復帰。4試合の出場で1軍に昇格し、初打席で決勝打をマークした。ブランクがあっても技術はさびない。今回も打撃練習を継続してきただけに、今週末の2軍戦3試合に出場できれば、早ければ8月2日DeNA戦からの合流も見込める。秋山が加わった広島外野陣は長野、野間も好調と層が厚い。まずは代打待機させる起用法も考えられる。佐々岡監督は「龍馬が帰ってくれば、(打順も)またいろんな選択肢ができる」と待ちわびる。

チームは7月、秋山効果もあり、11勝8敗の戦績で、勝率5割の2位タイで前半戦を終えた。8月戦線はペナントレースの行方を左右する。新型コロナ陽性判定を受けた4番マクブルーム、代打で存在感示していた堂林も合流間近。下半身のコンディション不良で離脱中の上本も復帰に向かっている。長くチームを離れた西川は、力を込める。「ヤクルトとのゲーム差はありますけど、個人的にはワンチャンあると思っている。1日でも早く1軍に上がって、その戦力になれるようになりたい」。上位固めだけではなく、首位ヤクルトを猛追するために、頼れる主力たちが帰ってくる。【前原淳】

○…全セ「マイナビオールスターゲーム2022」の補充選手が発表され、広島からは森下と小園が選出された。2年連続2度目の出場となる森下は「ファンのみなさんに楽しんでもらえるように、自分の投球をしっかりしてパ・リーグの打者を抑えられるように頑張ります」とコメント。初出場の小園は「プロ1年目のフレッシュオールスターではMVPを獲得することができたので、出る以上はMVPを目標に頑張ります」と意気込んだ。

○…球宴2年連続出場となる栗林は、グリーンカラーでデザインされたグラブで臨む。SSK社から提供された球宴特別モデルで、全面に緑があしらわれている。栗林は「今まで使ったことのない色合いなのですごく新鮮でうれしいです。グリーンには、まとまるっていう意味合いもあるようなので、“チームSSK”としてみんなでまとまり、プレーを見てくれているファンの方々ともつながれるように頑張りたいと思います」と喜びを語った。

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