ロッテ井口資仁監督(47)は15日、いわゆる「勝ちパターン」の継投について柔軟に運用していく意向を示した。

14日の日本ハム戦(ZOZOマリン)は5点差で敗れ、勝ちパターンが続けて投入される展開にはならなかったものの「9回はオスナの予定でした。勝っていれば」と、メジャー時代にセーブ王経験もあるロベルト・オスナ投手(27)をクローザー起用する予定だったことを明かした。

今季25セーブ、プロ通算182セーブの益田直也投手(32)が攻略されるケースが目立ってきた。5年連続で40試合に以上に登板し、4年連続でクローザーを務めてきた。井口監督も「ここまで頑張ってくれている」と敬意を表するものの、11日のソフトバンク戦は同点の9回、12日の日本ハム戦(ZOZOマリン)は1点リードの9回にそれぞれ登板し、ともに失点。後半戦開幕の7月29日オリックス戦(同)では3点リードの9回に同点3ランを浴び、チームは延長12回で敗れた。

12日の試合後に「チームにとって何がプラスなのか、考えていかないといけない時」としていた指揮官は、14日までに益田らと話し合いを持ち「どこのポジションというよりは、今は7、8、9回を唐川、オスナ、ゲレーロ、益田と4人いますので、固定しないで回そうかという話をしました」と報道陣の代表取材に経緯を説明した。

益田本人は「どこでも与えられたポジションで」と話しているといい、井口監督としても「(オスナらが)連投になれば(益田の)抑えの可能性もあります」とする。主にリード時の7回を任された東條や僅差も経験してきた小野が、新型コロナ陽性判定で戦列復帰が遅れている。残り38試合で借金6。自力優勝の可能性は15日時点では消滅している。日々の現場の見極めで、勝利への最善を尽くすしかない。【金子真仁】