重い空気をぶち破ろうと、ロッテ山口航輝外野手が決意した。0-0の6回1死一、二塁。相手はこの日2安打のオリックス山岡。「スライダー打って、カット打って、そろそろまっすぐかなというのもありましたし、投手が代わるかどうか投手コーチが確認しに行って、山岡さんが続投するとなったので、これは強気に真っすぐで攻めてくるんじゃないかなと」。的中。迷わず振り抜くと、左翼ポール際上段まで強烈に飛んでいった。

コロナ陽性判定を受け、40度の高熱が3日続いた時期も。調整遅れで持ち前の放物線もなりを潜めていたが、ようやくの文句なしの1発だ。「いま5位で、誰かが雰囲気を変えていかないといけない状況なので、そういう一員になれるようにと思って上がってきました」。有言実行の決勝弾に、井口監督も「引き続きどんどん使っていきたい」と期待を高めていた。

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