日本ハムは楽天戦4連敗で対戦成績が5勝13敗となり、4年連続のカード負け越しが決まった。1-2の3回2死一、二塁から、不運な形で勝ち越し機を逃した。4回以降は、相手投手陣を捉えきれず。新庄剛志監督(50)自身も「イメージ通りにならないことが多い」と“苦手”を認識している楽天戦。早ければ18日にも、自力でのクライマックス・シリーズ(CS)進出の可能性が消滅する。

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またまた、イヌワシに、してやられた。日本ハムは楽天相手に今季6度目のカード負け越しで、4年連続のシーズン負け越しが決まった。試合後、新庄監督は「明日(18日)は楽しいゲームが出来るように」と球団を通じてコメントしたが、早ければ18日にも、自力でのCS進出の可能性が消滅する状況だ。

BIGBOSSも首をかしげる珍事で、勝ち越しを逃した。1-2の3回2死一、二塁で打者は5番今川。左翼線へ痛烈な打球を放ち、塁上の2人が生還して大喜び…のはずが、判定はエンタイトル二塁打となり2点目の得点は認められず。2-2の走者二、三塁で試合再開となった。

実は左翼フェンス下の隙間に打球が挟まって、楽天島内が引っ張ってもなかなか取れないなど、守備に影響していた。“幻の逆転二塁打”でヒーローを逃した今川は「執念が強すぎました」とポツリ。「てっきり逆転して流れが来るかと思ったけど、うまくいきませんね」と不運を嘆いた。

相性の悪さは、そのまま数字に表れている。投手陣の対戦防御率4・22は、パ5チームの中で最低。打率2割1分も最低だ。3連戦初戦の前日16日、試合前練習中、楽天のユニホームを目にするなり「うわ~、楽天だ…」と眉をひそめたBIGBOSSは、以前も「楽天さんだけは、何か難しい。イメージ通りにならないことが多い。不思議なんですよ」と、相性の悪さを口にしていた。

原因は何なのか。攻略法は、あるのか。今季中に苦手克服のヒントを見つけたい。【中島宙恵】

○…プロ5年目の清宮が、1軍では初めて「三塁」の守備に就いた。7回に代打で空振り三振。8回から三塁を守り、1度の守備機会を難なくこなした。2軍では昨季8月11日ロッテ戦で「4番三塁」で先発出場して以来。新庄監督はかねて、来季の三塁起用は未定を強調しながら「1回、見てみたい。どれくらいの動きが出来るか」と話していた。

▽日本ハム上原(5回途中3失点で4敗目)「リズムを作り切れず、苦しい投球になりました。テンポ良く切り替えようと意識してみましたが、相手の流れを止めることも、リズムに乗ることも出来ませんでした」