日本ハム近藤健介外野手(29)が大台到達へ、あと「1」に迫った。2-2の7回1死二塁。オリックス4番手吉田凌から右翼フェンス直撃の決勝適時二塁打。プロ11年目で通算999安打に到達した。チームは接戦をものにして3連勝。優勝の可能性は消滅したが、混パを演出している。

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近藤のバットが、均衡を破った。2-2の7回1死二塁。カウント1-1からの3球目、吉田凌の142キロ直球系を強烈なインパクトを残して振り抜いた。「反応で引っ張れた」。打球は右翼フェンス直撃の適時二塁打。相手守備の乱れを突き、すかさず三塁を陥れ「足」でも沸かせた。

試合前には新庄監督から「猫背になっている」と指摘を受けた。不調時に起こる悪癖に気付かされ、すぐさま修正。「今日はそこだけを意識して打席に立っていました」。プロ11年目、重ねた安打は999本に到達した。通算1000安打まで、あと1本に迫った。「入団した時は、まさかこんなに数字を積み重ねられるとは思っていなかった。ビックリですけど、まだまだ通過点の数字。もっともっと高みを目指して精進したい」と頼もしい。

19、20年には最高出塁率のタイトルを獲得。飽くなき向上心が、大台到達へと突き動かしてきた。今季最長4時間57分を要し、延長12回の末に引き分けとなった8月4日ソフトバンク戦後。チームスタッフの控室のドアをたたき、練習に付き合ってもらった。6打席無安打の鬱憤(うっぷん)を晴らすように、翌日は大阪での移動試合を控えていながらバットを振った。

背番号「8」のレジェンドにあやかった。前夜同戦から始まった「FIGHTERS CLASSIC」では、03年から現役引退まで同じ背番号「8」を身に着けていた金子野手総合コーチの登場曲「バット・デイ~ついてない日の応援歌~」を使用。「(金子とは)現役もカブっていますし、普段の恩返しを込めて使っています。強いときのファイターズの力を借りながら」と話した。

優勝の可能性が消滅し、最下位ながらチームは3連勝。主軸を担う近藤は「しっくりこない中でも、探りながらやらないといけない」と目の前の1勝を追い求めていく。【田中彩友美】

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