東農大北海道オホーツクが4季連続のリーグ制覇を果たした。4年生右腕の2人が無失点リレーでつなぎ、勝利をたぐり寄せた。先発の林虹太(こうた)投手(4年=佐久長聖)は7回7安打8奪三振無失点。「なんとか終盤まで粘ろうという思いで投げた」。6回に無死一、二塁のピンチを招いたが、一気にギアを上げ、3者連続三振で切り抜けた。

プロ入りを目指す伊藤茉央(まお)投手(4年=喜多方)は林の後を受け、8回から登板した。NPB5球団のスカウトも見守る中1回無安打無失点。最後の打者を三振に奪った後には雄たけびを上げた。「4年間で最後のリーグ戦だったので、絶対優勝する、10勝0敗で勝つ、というのをずっと思っていた」という気合の投球でねじ伏せた。

打線は7回1死一、三塁から相手の暴投で1点を先制。8回には1死二、三塁から5番指名打者の清水祐希(2年=市船橋)が左前適時打を放つなど、この回一挙7得点。6月の全日本大学選手権で敗戦後、バットを短く持ち、コンパクトに振ることを徹底した成果が形として表れた。

三垣勝巳監督(42)は「まだ通過点」と胴上げは封印。チームは明治神宮大会(11月18日開幕)出場をかけ、10月14日に予定されている札幌6大学優勝の星槎道都大と代表決定戦(網走)に挑む。右の伊東、左の滝田と好投手を擁するチームとの対戦に林は「最後なので出し切るだけ。投手戦になっても大丈夫」と気合をみなぎらせた。【山崎純一】