「村神様」が「世界のホームラン王」を超えた! ヤクルト村上宗隆内野手(22)が、今季最終戦で日本選手シーズン最多となる56号本塁打を放ち、64年王貞治(巨人)の55本塁打を上回った。同時に当初の税込み1億円から同3億円にグレードアップした「3億円の家」もゲットした。

7回無死、DeNA入江から打った。13日巨人戦(神宮)の9回に55号3ランを放って以来、61打席ぶりの1発で、王、01年ローズ(近鉄)、02年カブレラ(西武)を上回る歴代単独2位に浮上。プロ野球記録の13年バレンティン(ヤクルト)の60本まで4本差とした。

最後の最後に本拠地で決めた。神宮では今季ここまで67試合で22本塁打。特別相性は良くないが、8月2日中日戦では日本記録となる5打席連続本塁打、9月2日中日戦で史上最年少の50号本塁打など、記録的な1発をマークしてきた。

55号を放って以降、相手バッテリーからさらに厳しい攻めが続き、苦しんだ。25日の優勝会見では、個人記録により注目が集まる状況に「もっともっとプレッシャーかけて、押しつぶすくらいプレッシャーかけてもらいたい」と力強く話したが、この日まで足踏み。その重圧もついにはねのけた。

これで「1億円の家」もゲットした。球団トップスポンサーのオープンハウスが4日、神宮球場で56号以降の本塁打を対象エリアに放てば「特別ホームラン賞」として「好立地の東京の家」(上限金額税込み1億円)を贈呈すると発表。立地や間取りはシーズン終了後に村上と相談し決定する。

村上はこの本塁打で1打点を挙げてシーズン133打点に到達し、歴代単独13位とした。打点を挙げるのは、13日巨人戦の9回に55号3ランを放って以来となった。試合前までの132打点は、01年中村紀洋(近鉄)と並ぶ13位だったが、これで単独13位となった。

134打点とすると、50年青田昇(巨人)、85年バース(阪神)に並ぶ歴代11位。135打点なら、50年西沢道夫(中日)、63年野村克也(南海)に並ぶ9位となる。