決勝は札幌勢同士の対戦となり、東16丁目フリッパーズが星置レッドソックスを3-2で下し4連覇を果たした。

準決勝では釧路ゴールデンモンキーズBBCを2-1で退けており、2試合続けての1点差勝ちで頂点に立った。松田来翔主将(6年)は「僕たち、大差で勝つことは少ないんです。去年の6年生に比べて打撃があまりよくないから。だから接戦には慣れています。それとあきらめないこと」と優勝を喜びながらも、チームの特徴を話す口ぶりは冷静だ。

6年生が15人いた前年21年の決勝はスコア9-0と打力で相手を圧倒した。今年の6年生は9人。左腕相良怜斗投手は準決勝、決勝とも力投した。準決勝で1-1の6回に勝ち越し打を放った森翔太朗右翼手は前の打者が申告敬遠され「カチンときた」と奮起した。決勝の3回にチーム3点目となる適時打を放った田中陽翔中堅手ら、最上級生全員がみんなを引っ張った。

チームは17年高円宮腸杯全日本学童軟式野球マクドナルド・トーナメントで北海道勢初の全国制覇を果たしている。笹谷武志監督は「体格や長打力は例年ほどではない。その分練習量はこなしました。個を伸ばすことに力を入れました」と言う。全国レベルのチーム力を保持し続ける秘訣がかいま見えた。