阪神岡田彰布監督(64)が、来季への課題に挙げている二遊間の守備力向上へ、特守を2日連続で行った。甲子園での第2クール3日目。全体練習後、約50分かけ併殺プレーの動きを反復練習した。

前日と同様、中野、糸原、木浪、山本、北條、渡辺、植田、板山の8選手が参加。前日と違い、二塁ベース手前には走者に見立てた黄色いかごを設置。要領をつかんだ選手たちは、前日と比較し、スムーズな動きで練習を重ねた。岡田監督自ら、遊撃の捕球体勢などについて指導する場面もあった。

参加した山本は「打球によってどういう形で捕るのか、そういう引き出しが増えた」と納得顔だ。岡田監督の指導については「どうしてもゲッツーとりたいってなると(ショートは)半身になって少しでも早く投げようとしちゃう。だけど、慌てずに確実に取れるようにっていうのが、今日の基本的な話ですね」と説明。併殺プレーのミスを減らすため、二塁手の送球に正対して捕球する大切さを学んだ様子だった。

同じく特守に励んだ北條は「僕はケガをしたことで、なかなか春(キャンプ)も去年の秋の秋季練習もできていなかったので、いい練習になっていると思います」とうなずいた。新指揮官の印象については「バッティングの面でも守備の面でも、細かく自分の理論を持っているんだなと。そういうことを僕らに伝えてくれているのかなとは思っています」と話し、「監督も、ひとりひとりの能力というのをまだまだ把握していないと思うので、自分がアピールして使いたいなという選手になりたい」と誓った。