DeNAへのトレードが決まった中日京田陽太内野手(28)が19日、ナゴヤ球場で取材に応じた。

18日にDeNA砂田毅樹投手(27)との1対1の交換トレードが発表されたばかり。「(中日には)6年間、お世話になった。名古屋のいろいろな方に支えられてここまでこれた。さみしい気持ちあるが、野球人としての京田陽太からすればありがたいチャンスと思っています」。10月からチーム練習から外れ、同球場で自主練習を継続してきた京田は、中日球団への感謝を口にした。

DeNA三浦監督からはトレード発表直後に電話をもらった。「思う存分暴れてくれ」という番長からのエールに「拾ってくれたので、しっかり活躍して、恩返しできるようにしたい」と、新天地での飛躍へ表情を引き締めた。

新人の17年に遊撃レギュラーを獲得し新人王を獲得。竜の正遊撃手としてチームをけん引してきた。しかし、今季は極度の打撃不振から43試合、打率1割7分2厘、3本塁打、8打点。ドラフトで4人の即戦力内野手を補強し、左腕リリーフが不足しているチーム事情もあってトレードされた。

自主練習ではバットを振り続ける。同期同学年の柳には3年間務めた選手会長職を前夜かかってきた電話で託した。「選手会長はチームの顔。『あとは任せた』と。(来季から)敵になりますが、柳から打てるようにしたい」。大学時代から交流のある親友と、グラウンドでの再会も励みにした。【伊東大介】