中日根尾昂投手(22)が22日、ナゴヤ球場で契約交渉に臨み、550万円増の1850万円(金額は推定)でサインした。根尾は今年3月に内野手から外野手に登録を変更。6月にシーズン途中では異例ともいえる投手に転向。中継ぎを中心に25試合に登板した。「合算して評価をいただいた。いい部分もあったが、疲れてきて、自分の技術不足を痛感したり、多くの課題が見つかった1年だった」と振り返った。

「二刀流査定」による年俸アップだ。打撃成績は、49試合で40打数8安打の打率2割、0本塁打、4打点に終わった。投手では25試合に登板し、1ホールド、防御率3・41。加藤球団代表は「野手の時と、投手になってからのそれぞれのポイントで金額を査定した。野手査定ではマイナス査定だったが、投手査定ではプラスだった」と説明した。

来季は投手根尾として、本格的に挑戦する。今季最終戦の10月2日広島戦でプロ初先発。フェニックスリーグでは3試合に先発。沖縄秋季キャンプでは体力強化に励んだ。「(来季は)先発ローテに入ることが目標。自分の感覚や投げ方を洗練していくのが一番必要。自分の感覚を研ぎ澄ませたい」。来月には単身渡米し、エンゼルス大谷らも利用する米国シアトルのトレーニング施設「ドライブライン・ベースボール」でトレーニングする予定。1月に参加していたベテラン大島主催の合同自主トレを卒業し、ナゴヤ球場を中心に単独で練習する。背番号変更の打診もあったが継続を希望。背番号「7」は、来季のマウンドだけを見つめた。【伊東大介】