関東甲新学生野球リーグ1部の平成国際大が23日、埼玉県加須市内のグラウンドで練習納めを行った。

エース右腕の冨士隼斗投手(3年=大宮東)は、今月初旬に行われた大学代表候補合宿で自己最速の155キロを出し、注目された。

秋のリーグ戦でも4勝1敗と好成績を収め、「1試合負けてしまったけど、粘れたので良かった」と振り返った。関東学園大戦では17奪三振2四死球に抑えて、自身初のノーヒットノーランを達成。最多勝利と最多奪三振のタイトルに輝いた。

高校時代は右肘のケガなどで公式戦登板は無く、最速も138キロと無名選手だった。大学入学後、陸上男子やりなげでロンドン五輪に出場したディーン元気(30)の投げ方の動画を見て体の使い方を改善し、球速を約17キロ上げた。

来年の目標には「チームを選手権に連れて行く」と掲げ、「制球力を上げていきたい」と課題も話した。