西武栗山巧外野手(39)が盟友と“共鳴”した。

24日、埼玉・所沢の狭山山不動寺で自主トレを公開。ライオンズブルーの装いの仕上げは、同じく今年40歳になる中村から借りた、かつてのライオンズ帽。「ブカブカやな」と笑いながら、ミスターレオは青空の下で走り回った。

中村は先日、40歳について「節目とは思っていない」と話した。それを受けた栗山は「かっこつけてますね」と言いながら「僕もそこはかっこつけたいですね。40は別に、節目じゃないですね」と断言。20歳の頃は「体もプレーも強い選手でありたい」と20年後を思い描いたという。実際に間近になり「不思議な感じはしますね。情けないプレーがないように」と、通算2000本安打を達成した後もゆるみのない日々だ。

思いを込めて、寺の鐘を2度ついた。「100試合以上はもちろん出たいし、3割以上は打ちたいし」、「でもなんか1番、3番(打者が)が空いてるっていうから、打ってみたいな。何試合かでも」、「レフトのライオンズファンを背に守るというのが。非常に特別な場所でもある。そこはしっかり何試合かでも守ると」。遠慮しつつも、目標は次から次へと浮かぶ。

「形はどうであれ、スイングがどう見えるであれ、ヒットコースに飛ばす強い気持ちを持って」

原点回帰。40歳が2人、スタメンに名を連ねるよう鍛え抜く。数百メートル離れた練習場へ戻ると「鐘の音、聞こえたよ」と笑う中村がいた。【金子真仁】

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