侍ジャパン栗山英樹監督(61)が26日、都内で、テレビ朝日系とTBS系で地上波放送されるWBCの「侍ジャパン公認サポートキャプテン」に就任した中居正広(50)と対談した。

この日WBCを戦う登録予定選手30人を発表しており、世界一へ向けての思いを語った。

選手選考の過程や、スタメン予想、投手のローテーションなどさまざまな質問を中居からぶつけられた。「今回、アメリカをやっつけるためにやっているんで。ドミニカも強いです。全員でいかないと、後のこと考えないでやらないといけない時があると思う」と前置きし、「いろんなパターンは考えていますけど、どれが一番かっていうのは合宿入ってみないと分からないですね」と説明した。

エンゼルス大谷翔平は二刀流での起用となるのか聞かれ、「今、話し合いをしています。特に投げるほうは、エンゼルスから(具体的な)要望がまだこっちに来ていないんですよ。やっぱり契約している選手をお借りするので、それは最終的に折り合いをつけてから」と答えた。

また大谷を右翼などで起用する可能性についても「たとえば全員けがをしちゃって、彼がDHで入っていたら、多分僕が決めるんじゃなくて、本人から『行きますよ』って言ってくれると思う。選手の魂を信じています」としつつ、「二刀流の可能性は探りたいと思っています。ただ、“三刀流”までいっちゃうと、投げるのが厳しくなっちゃうので」と説明した。打順についてもさまざまな可能性があるとし、中居の予想に答える形で「一番大谷だって全然ある」とも話した。

また、中居から「本当に何が起こるか誰も分からないですよね。サッカー(ワールドカップ)だって、コスタリカに負けてドイツとスペインに勝つと予想した人はいなかった」と言われ、「森保監督の気持ちになって見ていたんですけど、ふとドイツの監督の立場になったりして。自分も(日本より格下と言われる)中国やチェコ戦で先行されたら、焦っちゃうのかな…とか。両監督の思いを感じると、気持ち悪くなって吐きそうになりました」と告白していた。

あらためて大会への意気込みを聞かれ「どんな手を使ってでも、あのメンバーのアメリカに勝ちたい。どうにかしてやっつけたい」と力を込めた。「アメリカやドミニカはいちファンだったらお金出してもみたいくらいのメンバー。でも選手へ伝えたいのは、一瞬、憧れを持ってもいいですけど、やっぱりそれをやっつけなきゃいけないので」と強調した。

さらに「緻密さとかを出して、日本の野球で、やっつけるんだと。日本の先輩方が作ってきた野球で勝負する」と熱弁。「中居さん、現地にいらしたら、ぜひ後ろからささやいてください。『こうしたほうがいいよ』って」と伝え、笑いを誘っていた。

WBCは3月9日の中国戦から始まる。2月17日からは宮崎で強化合宿を行う。

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