WBC日本代表に選出された中日高橋宏斗投手(20)が27日、ナゴヤ球場で取材対応。オリックス山本由伸投手(24)と約2カ月に及ぶ自主トレを行っていたことを明かし「今の高橋宏斗はかなり進化している。スプリットだけじゃないと思ってください」と由伸直伝カーブも新たな武器に世界に挑む覚悟を示した。

最年少で侍メンバーに入りした右腕は大阪を拠点に日本球界でトップクラスの実績を誇る山本のもとでひそかに腕を磨いていた。

「意識の高さに驚かされました。すべての練習に意図があり、食事面でも気を使っている。普通に生活していて、いきなりストレッチを始めたりするような方。体も特別大きいわけでもないのに活躍できること、自分の中で何をやればいいのかも明確にわかりました」。昨年12月から代表メンバーが発表された前日26日まで、山本に完全密着してレベルアップをはかった20歳はその成果が半端ではないことを語り続けた。

世界の舞台で戦うための新たな武器も手に入れた。「カーブは山本さんと(中日小笠原)慎之介さんを足して2で割った感じです。まだバッターに対して投げられてはないが、いい準備ができていると思います」と自信満々。「万が一、先発となってもいけると思いますし、強化試合のように第2先発でも、中継ぎでもいけます」。最速158キロの速球と鋭いスプリットに新型カーブを加えた20歳の右腕が世界一へフル回転する決意を明かした。

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