ロッテ育成1位の吉川悠斗投手(17=浦和麗明)が27日、沖縄・石垣島のキャンプ地先乗り組での合同自主トレ後に取材に応じ、「学び」の春季キャンプにする目標を掲げた。

「1軍の選手のピッチングや練習の姿勢を見て、ルーキーなのでしっかり学べるように。今後のプロ野球人生に生かせるように」と決意を明かした。

学校の成績には「得意なのは体育くらいじゃないですか」と謙遜したが、今秋のドラフト直前に英検2級を取得するなど勤勉家だ。勉強も野球も学ぶことに関しては「得意。苦手意識はない」。すでに石垣島入り後は、2年目の田中楓基投手(19)や永島田輝斗投手(19)ら先輩たちと交流して人脈を広げている。

キャンプイン後は同じ埼玉県出身の左腕で、昨季はチーム唯一の規定投球回数に到達した小島和哉投手(26)への弟子入りを志願した。「同じ左で、1軍で投げている小島選手に、自分がランナーがいたりすると、ちょっとコントロールが乱れちゃったりするので、ランナーを背負っている時の対処の仕方とかを聞けたらいい」。今季は吉井理人監督(57)新体制の下、1軍2軍の区分けをしないことが決定しているため、チャンスは十分にある。

人生初の沖縄に「暖かいので動きやすいし、ボールが伸びたりするので肩の調子はいいと思います」と調整は順調だが、今後は肉体的にも精神的にも疲労がたまってくることが予想される。宿舎では「石垣牛の朴葉焼き? 肉が軟らかくておいしかったです」と食を満喫し、自由時間には持参したゲーム機器でリラックスする。まずは支配下登録をつかみ取るためにも、見て聞いて学んで吸収していくつもりだ。【鎌田直秀】

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