広島ドラフト3位の益田武尚投手(24=東京ガス)ら新人3投手が6日、宮崎・日南市の四半的射場を訪れ、四半的を体験した。かつて南九州の武将が酒宴の席などで余興として行われていたといわれ、的まで四間半(8・2メートル)、弓と矢は四尺五寸(137センチ)、的が四寸五分(13・6センチ)と、すべてて4分の1ということから四半的と呼ばれるようになったとされる。現在は市の無形文化財として登録されている。

3投手はそれぞれ8本ずつ矢を放ち、命中率では4回的に命中させた益田がトップだった。最も的の中心に近く矢を刺したのは、8本中2回命中のドラフト5位河野佳投手(21=大阪ガス)。ドラフト6位の長谷部銀次投手(24=トヨタ自動車)は的に当てたのは1本のみも「昔の人たちってすごいなと思いました。今日の的では全部左に外れて、左バッターのインコースとプラスに捉えたい」と笑顔で振り返った。その後は、ウナギのつかみ取りに挑戦。全国の養殖ウナギ生産量日本3位の宮崎県でうな重に舌鼓を打った。

明日7日から始まる第2クールでは、3投手ともにフリー打撃登板を予定する。益田が「バッピ(打撃投手)である程度ファウルが取れたら、自分の感触的には良く感じられるんじゃないかなと(思う)」と言えば、河野も「まずは自分の持っているものを出して、そこで出た課題をつぶしていけたら」と意気込む。長谷部は「まずはキャンプ完走して、開幕1軍はもちろんつかみたいと思います」と鼻息荒い。新人3投手が新井監督の下、投手力を高める「三本の矢」となる。

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