侍ジャパンの戸郷翔征投手(22=巨人)が16日、ダルビッシュ有投手(36=パドレス)との合同練習でダル先生の熱血指導に感激した。キャッチボール中、メジャーリーガー右腕から歩み寄り、スライダー、ツーシームの握りや腕の振りなど感覚をみっちり教わった。

アドバイス直後に満面の笑みで抜群の手応えを感じた戸郷は「変化球の握りとか、勉強みたいな感じですけど、僕にはない感覚をたくさん持っていたので、これからの野球人生に生きてくるなという感じはあります」と財産にした。

ダルビッシュは戸郷について「すごく真っすぐもいいですしフォークもいいですし、去年奪三振王の理由はしっかりあるなっていう感じがしました」と印象を口にした。「アーム式」と呼ばれる投げ方についても「球速は出やすい投げ方というか、肩の水平外転って言うんですけど、そっちの可動域が高いと、球速に反映しやすいので、そこの可動域をしっかり持っていると思います」と分析した。

ダルビッシュの人柄について戸郷は「もう、本当いい人、その一言だと思います。全然話しにくさとかまったくなかったんで、良かったです」と感謝。前夜には食事をともにし「(話の内容は)言えないですけど、野球に関する話をたくさんしていただきました。なかなか話す機会がないので、1日でも早く吸収したい」とさらなる指導を心待ちにした。