東都大学野球2部の国士舘大の長井秀夫新監督(64)が“初陣”のオープン戦初戦を、白星で飾った。

今月から就任したばかり。初戦は3年生を中心としたメンバーで臨み、積極的にバスターエンドランなどのサインプレーで攻撃を仕掛けた。2本塁打を含む11安打で8得点と打線がつながり「最初は取り組み方、考え方からだったが、チームが明るくなってきた。サインを出すと、みんな集中してくれる。これからどんなチームになるのか、楽しみです」と笑顔で話した。

初陣の先発は、最速151キロ右腕の重吉翼投手(3年=日本航空石川)が志願した。低めに決まるボールもあり、3回1失点にまとめた。「自分が先発してアピールしたいと思った。投げること以外でもチームを支えられるように、行動で示していきたい」。プロ入りも視野に「球速をアベレージで上げて、チームが勝つために投げたい」と意気込んだ。

今季チーム“第1号”は、主将の西浦喬太郎内野手(3年=大阪桐蔭)が放った。1-1で迎えた3回、先頭で打席へ。この回からマウンドに上がった相手投手の直球を完璧にとらえ、打球は左翼フェンスを超えた。ベンチも一気に盛り上がり「いい手応えだった。まだリーグ戦ではホームランを打てていないので、今年は狙いたい」と話した。昨年までは下位を打つことが多かったが、長井新監督には、まず1番打者で起用された。4打数2安打2打点としっかり結果を残し「初戦が大事だと思っていたので、いいスタートが切れた。去年は2季連続最下位で悔しい思いをしたので、今年にぶつけたい」と力強く話した。