広島新井貴浩監督(46)が30日、「JERAセントラル・リーグ公式戦2023」開幕前日共同記者会見に出席した。広島工の先輩でもあるヤクルト高津監督との会見に「胸を借りるつもりで、チャレンジャー精神でぶつかっていきたいと思います」と頭を下げた。

会見の場であらためて大瀬良の開幕投手を明言した指揮官は大きな期待を寄せた。「今年1年、投手陣の中心として回っていくと思います。みんなが認めたカープのエースですので、明日の試合、彼のピッチングを楽しみにしたいと思います」。5年連続5度目の大役となる大黒柱に、シーズンを通したけん引役を託した。

さらに今季期待する選手には「若手全選手」と前置きした上で、捕手専念となる坂倉の名前を挙げた。「扇の要で中心になってくれると、(ファンに)いいものがたくさんお見せできるんじゃないかなと思います」。正捕手としてだけでなく、中心選手へと成長していく力があると信じている。

優勝候補に挙げられるヤクルトに対し、広島の前評判は低い。評論家の順位予想では最下位予想が多い。「私もいろんなものを見させていただいて、それは感じています。ありがとうございます。やる気にさせてもらって。見ている方は、下馬評が低いチームが強いチームを倒して上に上がっていくのは非常に楽しいんではないのでしょうか。そう思ってやりたいと思います」。下馬評を覆す、下克上を誓った。【前原淳】

【関連記事】広島ニュース一覧