新潟アルビレックス・ベースボール・クラブは、信濃グランセローズに4-9で敗れ、ホーム開幕戦を白星で飾れなかった。

7人投入した投手陣は9四死球で自滅。0-5の4回に4点を返して追い上げムードを作ったが、5回に3失点し勢いはしぼんだ。そんな試合展開の中、両打ちの1番藤原大智二塁手(23)が3安打。2-5の4回1死満塁で2点中前打を放つなど気を吐いた。「昨年はチャンスに弱いと言われていた。今季は違うぞ、というところを見せたかった」。

8日のリーグ開幕戦、ビジターでの信濃戦(2-3)では5打数無安打だったが、一転しての爆発。「今日はいい形だった。今日のイメージを続けていければ」と藤原。左打席で中前打を2本、右打席でも中前打。両打ち打者の本領を発揮し、5打数3安打で2打点だった。試合前の打撃練習中に橋上秀樹監督(57)からアドバイスをもらった。「スイング軌道、視線を意識した」と振り返った。

13日は福岡ソフトバンクホークス3軍と長岡市悠久山野球場で対戦する。NPB入りが目標の藤原にとって絶好のアピールの場になる。「プラスの気持ちでやる」と持ち味をNPBのチームに披露するつもりだ。【涌井幹雄】

○…新潟のルーキー左腕、内田健太投手(22)が7番手で9回表に登板し、2三振を奪い、3者凡退に抑えた。前6投手が計8四死球と乱れ、4-9と5点リードを許す場面からの登板。「まだ諦める点差じゃない」と10球で終わらせて反撃を待った。創価大を卒業し、練習生で入団した。開幕前に選手契約を勝ち取っていた。「今日はフォークボールが良かった」としっかりアピールした。