オリックスが強力援軍?とともに快音を響かせた。今季初の2ケタ得点で5連敗を阻止し、7試合ぶりの白星を手にした。

スタンドから聞こえるブラスバンドの響きが、選手をノリノリにした。2回1死一、三塁、ダイナミックなチャンステーマとともに、セデーニョが先制の2点二塁打。「めっちゃうれしい!」という助っ人が“音色”を奏でると、打線が次々にアンサンブル。7試合ぶりの2ケタ安打で、大音量の歓声を生み出した。

この3連戦はイベント「大阪代表 バファローズ高校」として開催。19日は智弁学園、20日は履正社、この日は大阪桐蔭のブラスバンドが、高校野球でおなじみの演奏を披露した。3回1死二塁で4点目の適時三塁打を放ったのは大阪桐蔭OBの森。「むちゃくちゃ後押しされました。自分も高校の時くらいの懐かしさがありました」。高校2年時に甲子園春夏連覇に貢献した自慢の打撃は健在だ。

6回の第4打席で流れたのは、高校時代の自身の応援曲「Queen」の「We Will Rock You」だった。「1本ホームラン打ちたかったですけど。力んでしまいました」と照れ笑い。普段はあまり本塁打を狙わない主砲が「今日はちょっと狙っちゃいました」と話すほど、ド迫力の演奏にナインも盛り上がった。

ベンチで聞いていた中嶋監督も「気持ちいいよね。ドームやから余計に響くというか。うめぇなと思って」と心躍らせた様子。「調子悪くなったらお願いしようかな、学校に。森友哉にお願いしようかな」とニヤリ再登板を願うほど? 何度も甲子園の頂点へと応援した音色が、オリックスも後押しした。【磯綾乃】

○…19日に支配下登録されたセデーニョが、来日初安打を含む4打数2安打3打点と大活躍した。出場3試合目でついたHランプに「プレッシャーがやっとなくなった」と安堵(あんど)の表情。初心を忘れぬよう、右腕には自身の姿と初めてプロとして契約した日付をタトゥーとして入れている実直な助っ人。「自分はゲームを楽しむことに集中していた。このままみんなでゲームを楽しんで勝ち続けていけたら」と連勝へ意気込んだ。

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