巨人戸郷翔征投手(23)がアップデートを遂げ、今季初の完封勝利を飾った。

散発5安打の四死球なしで、リーグトップタイの5勝目となった。3回2死二、三塁が唯一のピンチだったが、首位打者のDeNA宮崎をフォークで三ゴロに仕留めた。ストライク先行で危なげなく、自身2度目の完封となった。「ニュー戸郷というのができたのかな。これからもっといろんな引き出しを作っていけたら」と語った。

スライダーを今までより多投し、投球の幅が広がった。直球、フォークに加わる大きな武器に。昨季、今季と投げていなかったカットボールも1球試した。4回2死から桑原への初球で高めに抜けたが「これから使える球に」と糧にした。

WBC以降、直球の出力不足で模索していた中、投球術に磨きがかかった。球団で1-0の完封は20年8月18日阪神戦の菅野以来。原監督からも「比較的多い球種を投げていた。新しい翔征だなという感じ」とたたえられた。

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