劇勝の裏に、再び主砲の激走あり-。阪神が佐藤輝明内野手(24)の右翼への2点適時二塁打で、9回に試合をひっくり返した。

1点ビハインド。2死一、三塁からの一打。一塁走者として長駆ホームインしたのが、四球で出塁した大山だった。佐藤輝も「ナイスランです」と、試合後は感謝しきりだった。

代走は送られなかった。岡田監督は「うん。いや、もうなあ。代走いなかったからなあ。延長があったしな」と説明。4番は猛然とダッシュし、決して間一髪ではないタイミングでスライディングし生還してみせた。

大山は20日の広島戦(甲子園)の9回にも好走塁を決めていた。2死一、二塁の場面で二塁走者だった。森下翔太外野手(22)の左前打で一気にホームイン。ルーキーの初サヨナラ打をお膳立てしていた。

三塁コーチャーの藤本内野守備走塁コーチが「悠輔も常に全力疾走してくれるし、常にかえるって気持ちを持ってくれてる子」と絶大な信頼を寄せる背番号3。またも仲間の活躍を演出してみせた。