松坂世代のベテランが新たな金字塔を打ち立てた。プロ21年目のソフトバンク和田毅投手(42)が、先発した敵地日本ハム戦でNPB通算2000投球回に到達。史上93人目、ホークスでは1972年(昭47)の南海・三浦清弘以来51年ぶり4人目で、左腕では初めての偉業だ。5回を3安打1失点にまとめ、藤井に並ぶチーム最多の4勝目。チームの3連勝&今季最多タイの貯金6を導いた。

三浦清弘(みうら・きよひろ)氏は、日本では珍しいナックルボールの使い手として、長らく南海(現ソフトバンク)ホークスの主戦投手として活躍した。1938年(昭13)9月2日生まれで、大分県出身。別府鶴見丘から57年に南海入団。62年に自己最多の17勝を挙げるなど、野村克也とのバッテリーで在籍中に6度の2桁勝利をマークして5度のリーグ優勝(日本一1度)に貢献した。65年には最優秀防御率(1・57)を獲得。16年間在籍したホークスでの通算119勝は歴代6位。73年に太平洋(現西武)に移り、75年に現役を引退した。通算553試合、132勝104敗、防御率3・09。現役時代は180センチ、82キロ。右投げ右打ち。16年に77歳で死去。