右腕コンディション不良で2軍調整していた阪神湯浅京己投手(23)が、1軍に合流し出場選手登録された。試合前練習後には「自分はもともと、これぐらいからいくつもりだった。予定が早まったという感覚はないですし、しっかり準備してきたので、チームの力になれるように頑張ります」と力強く話した。

2軍戦で3試合計3イニングを投げ、コンディションは「万全です」と言い切る。「シーズン最後までを見据えて、1軍のシーズン中だったらできないことをやってきた。今すぐどうこうとかはないと思いますけど、シーズンを通して状態もボール自体も落ちないように、しっかりやっていきたい」とうなずいた。

試合前には巨人大勢と談笑。WBCで共闘した同学年の親友から「俺に会いたいからここで上がってきたんやろ」と、愛あるイジりを受けた。虎の背番号65は「『そう』って言っておきました」とニヤリ。この日発表された、球宴ファン投票の第5回中間発表では、大勢と3396票差の2位。ここから挽回し、ライバルを逆転してのファン投票1位も見据える。

昨季最優秀中継ぎ賞に輝きブレークした右腕は、3月のWBCで侍ジャパンの一員として世界一奪還に貢献。帰国後も、開幕から守護神としての起用に応えるため、調整を続けた。3月31日のDeNAとの開幕戦(京セラドーム大阪)で今季初セーブをマークすると、7試合で5セーブ、防御率0・00。右腕の不調を訴え、4月16日に出場選手登録を抹消された。

岡田監督は「ちょっと楽な(場面)なあ。7回とか6回ぐらいに」と、いきなりの守護神起用は避ける方針。湯浅は「任されたところでしっかり準備して自分の力を出すだけ」と意気込んだ。

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