首位たたきのキーマンが1軍に帰ってきた。ソフトバンク牧原大成内野手(30)が26日、ペイペイドームの練習に合流した。左太ももの筋損傷からの復帰へ準備はOK。ロッテ2連戦が始まる27日に出場選手登録となる見通しだ。

4月27日の楽天戦(ペイペイドーム)で患部を負傷し、同28日に出場選手登録を抹消。5月19日に2軍で実戦復帰し、2軍戦は6試合に出場し17打数7安打、打率4割1分2厘と順調な回復ぶりを見せてきた。「自分がいけるとは思っていても、トレーナーの方から『無理せんとこ』みたいな話もありました。葛藤する部分はあったけど最短で復帰できて良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

この日のフリー打撃では快音を連発。柵越えも披露した。グラブをはめ、二塁に加え、中堅の守備位置に就くシーンもあった。開幕から主に5番に座り、打率2割9分6厘と攻守で存在感を発揮していたバットマンは「1軍に来たからには、チームに勢いをつけられるようなプレーをしたい」と闘志を燃やした。

首位ロッテとの交流戦前最後のリーグ戦。27日先発の種市には通算17打数6安打、打率3割5分3厘、1本塁打。28日先発予定の佐々木朗には13打数4安打(2四球)、打率3割8厘と好相性。絶好のタイミングでの戦列復帰に、指揮官は「(スタメンの起用法が)あんまり広がっても困りますけど(笑い)」とうれしい悩みを明かし「牧原(大)だけが打っても勝てない。全員で倒しにいかないとダメですね」と引き締めた。チーム一丸で2・5差で追うロッテを撃つ。【佐藤究】