今季1軍初登板初先発の阪神桐敷拓馬投手(23)が、プロ入り自己最長となる7回を投げ、同最多10奪三振、1失点で先発の仕事を果たした。

3回に巨人坂本の左翼への適時打で先制点を献上したものの、140キロ後半の直球を軸に踏ん張った。6回2死一、二塁のピンチで5番大城卓を投ゴロに打ち取り、グラブを力強くたたいた。7回は3者凡退。球数が100球に迫っても勢いは衰えなかった。

好投を続けていると7回裏の攻撃で、チームは2得点し逆転に成功。桐敷は代打を送られ、勝利投手の権利を持ってマウンドを降りることになった。

21年ドラフト3位で新潟医療福祉大から入団した左腕。昨季は7試合に登板し勝ち星を挙げることができず、3敗を喫していた。昨年7月7日広島戦(甲子園)以来の1軍登板で実力を発揮。5連勝中のチームの勢いに乗り、93球の熱投で甲子園を沸かせた。