広島が序盤の大量リードを守り抜き、勝率を5割に戻した。1回に坂倉の2点適時打で先制すると、2回にも1点追加。3回には6戦ぶり先発の田中広輔内野手の3号3ランで加点した。プロ初先発の黒原は3回無失点から一転、4回に4安打を集中され途中降板。ヤクルトに2点差にまで詰め寄られるも、継投で逃げ切った。試合後の新井貴浩監督(46)の談話は以下の通り。

-最後は一打同点をしのいで、みんなで勝利をつかんだ

新井監督 本当にその通りだと思います。野手も点を取ってくれましたし、後からいったピッチャーもしっかり頑張ってくれました。

-打線は序盤につながった

新井監督 しっかりと1打席目から、みんな集中力をもって、いい攻撃ができたと思います。

-プロ初先発の黒原投手

新井監督 緊張はもちろんしたと思うんですけどね。4回に点は取られましたけど、マウンド上での躍動感というのは、こちらから見ても感じました。

-田中の3ランは大きかった

新井監督 大きかったですねー。いや、本当たまーのスタメンで勝利に貢献してくれるあたり、頼もしいですね。

-6人の投手リレー

新井監督 少しイメージしていたよりも、ちょっと前倒しになったんですけど、大道、島内がイニングまたぎ。走者がいる厳しい状況でいってくれてのイニングまたぎというのは、すごく厳しいと思うんですけど、彼ら2人もよく踏ん張ってくれたと思います。

-先発黒原は3回まで6奪三振

新井監督 しっかりと腕が振れていましたよね。打者に対して向かって行っている、バッターと勝負しているように見えました。

-今後は

新井監督 いいものは見せてくれたと思います。初先発であれだけ打者に向かっていける、そういう先発の資質というのは感じました。

-2点差に迫られた6回途中から登板した島内が好救援は大きかった

新井監督 あそこは大きかったね。(相手のチャンスで)沸いている場面で行って抑えて、(イニングをまたいで)またスイッチ入れるのは大変だと思うんだけど、本当にナイスピッチングだったと思います。あそこはポイントになったんじゃないですか。流れをグッとあっち側に行かせないという。

-田中の先発起用が当たった

新井監督 オープン戦からずっと言っているように、内容がすごくいい。反応の仕方もいいし、見送り方もいい。いつも言っているんだけど、数字だけを見ていないので。周りの人は分からないけど、そういうちょっとしたところを見ている。たまのスタメンで勝利に貢献してくれる。本当に頼りになる。いつ以来のスタメンかなというくらいでしょう。でも、どんなときでも試合に出るとき、出ないときでも、彼が最高の準備をしているのはこちらは見ているので。