日本ハム新庄剛志監督(51)による会心のリクエスト成功は「0・3ミリ」を見極めた結果だった。

楽天の得点を取り消した、3回裏2死一、二塁の場面。浅村が左前打を放ち、二塁走者の小深田が生還したかに思われた。しかし、一塁走者の辰己が左翼・松本剛の好送球で三塁でタッチアウト。小深田の生還と辰己のタッチアウトは、どちらが早いか微妙だった。

新庄監督 あれ? サード(のアウト)が早いなって。(辰己のアウトの瞬間、小深田の足は)0・3、0・4ミリ? ちょっと浮いてたから。ちょっとね、1歩半くらい(走るのを)緩めたんですよね。ウチだったらスライディングしてた。

すかさず新庄監督はリクエスト。リプレー検証の結果、辰己が三塁でタッチアウトとなったタイミングが早く、1度は楽天に入った1点が取り消された。

18日の中日-阪神戦(バンテリンドーム)では、8回2死一、二塁の中日の攻撃で同様のプレーが発生。二塁走者だった石川昂が本塁生還前に走りを緩めて、一塁走者が三塁でアウトとなるのが早く得点が認められなかった。新庄監督は「その次の日に、こういうことがないようにという指示はしてました」と、チーム内でもあらためて意識を持たせていたプレーが、この日の勝利のスパイスとなった。

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