首位阪神が、今季最長となる8連勝で交流戦前最後のゲームを飾った。

46試合を終え、31勝14敗1分け。貯金は今季最多17となった。7連勝から1敗を挟んで、今度は破竹の8連勝。今季5度目の同一カード3連勝で、直近16試合は15勝1敗と勢いが止まらない。5月は月間18勝となり、月間勝利数の球団記録まで、あと2勝。5月は残り2試合あり、タイ記録のチャンスがある。

試合は本塁打で動いた。両軍無得点の4回2死。ヨハン・ミエセス外野手(27)が、巨人松井から左翼へ先制の3号ソロを放った。出場2試合連続となるアーチで主導権を握った。

先発才木浩人投手(24)は5回まで毎回奪三振。3回2死から5回1死まで5者連続三振を奪うなど、波に乗っていた。

捕まったのは7回。先頭の巨人秋広に内角133キロを捉えられると、打球は弾丸ライナーで右翼席へ。4号ソロで同点に追いつかれた。

ただ、勢いに乗る虎は、このまま黙っていなかった。7回、安打に相手失策、四球も絡み1死満塁。ここで3番シェルドン・ノイジー外野手(28)が中前適時打を放ち、勝ち越した。なおも満塁機で、4番大山悠輔内野手(27)が2点適時二塁打。巨人を突き放した。

才木は8回も続投。自己最長7回2/3を投げ、1失点。トミー・ジョン手術から復帰後最多となる122球を投げ抜く熱投で10奪三振を奪い、リリーフ陣に後を託し、3勝目を挙げた。

巨人戦の同一カード3連勝は22年8月19日~21日(東京ドーム)以来で、甲子園には限れば18年5月25日~27日以来だ。8連勝は21年4月9日~20日以来、2年ぶり。30日からは交流戦が開幕し、阪神は西武と敵地での3連戦からスタートする。