楽天はサヨナラ勝ちで、7カードぶりの勝ち越しを決めた。

ドラフト1位荘司康誠投手(22=立大)の熱投が勝利を呼び込んだ。プロ初白星をかけて5度目の登板。2回と4回に1点ずつを失ったが、以降はテンポ良く日本ハム打線を打ち取った。1点を追う9回もマウンドに上がると、この日最速タイの152キロを計測するなど、3者連続三振。帽子を飛ばしながら腕を振り、1球ごとにスタンドから大きな声援と拍手が沸き起こった。球場の流れを変え、9回3安打2失点で降板。今季チームで初めて9回まで投げ抜いた。

ルーキーの奮闘に打線が応えた。9回1死満塁で、小郷が中犠飛を放って同点。延長12回1死二、三塁では、岡島が左翼へサヨナラ打を放って、試合をひっくり返した。石井監督は「荘司が本当に日々、成長して、登板ごとにすごく自分の投球ができるようになって、今日は素晴らしい投球だったと思います。勝たせることはできなかったけど、荘司が勝たせてくれたと思います」とたたえた。

7カードぶりの勝ち越し。いい流れで30日の交流戦初戦、DeNA戦(楽天モバイルパーク)に臨める。チームは試合後に決起集会を行う予定。石井監督は「人のお金で焼き肉をやると思うので、しっかり食べてもらえばいい」と、“ごちそう”を予告していた。

▼岡島が延長12回に代打でサヨナラ安打。岡島のサヨナラ打は21年10月13日ソフトバンク戦以来7度目で、サヨナラ安打は6本目。楽天でサヨナラ打を通算7度は、銀次に並ぶ球団最多。銀次は7度のうち押し出しが2度(四球と死球が各1度)あり、サヨナラ安打6本は球団初だ。また代打でのサヨナラ安打は、新人時代の12年9月8日西武戦以来2度目で、複数回記録したのも楽天では初めて。

【動画】楽天岡島豪郎 延長12回裏、勝負決めたサヨナラ安打 7カードぶり勝ち越しで交流戦へ>>