巨人からトレードで加入したオリックス広岡大志内野手(26)が、移籍後初本塁打を放った。5回1死三塁で、西武平良の初球、150キロ直球を捉え、左翼へ先制2ラン。「打つ場所を決めてそこに来たので、初球からいきました。素直にうれしかったです」。勝利にはつながらなかったが、パンチ力を発揮した。

試合前、テレビ解説で来場していた宮本慎也氏(52=日刊スポーツ評論家)から「頑張れよ」と声をかけられた。「慎也さんの前で打てて良かったです」。ヤクルト時代、ヘッドコーチとして2年間指導を受けた。恩返しの移籍1号になった。

3度目の先発で、プロ初の中堅守備についた。中嶋監督は「選択肢の1つとして。動き的にも練習を見ていても、そんなに悪くはない」と、トレードが決まった時から考えていたという。広岡は「緊張しました」と振り返ったが、危なげなく守り、さらに幅を広げた。

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