楽天ドラフト1位の荘司康誠投手(22)が、勝利を呼び込んだ。8回まで3安打2失点と好投し、1点を追う9回のマウンドにも上がった。球場からは1球ごとに歓声と拍手が沸いた。繰り返される荘司コール。「マウンドにいながらゾワっと背中を押されたような気分だったので、本当にありがたかった」と力を振り絞った。113球目にこの日最速の152キロをマーク。3者連続三振で締めた。

プロ初勝利を狙い5度目の登板。9回114球を投げ、念願の1勝こそ逃したが打線が応えた。9回に追いつき、延長12回にサヨナラ。チーム7カードぶりの勝ち越しを決めた。試合後は初めてお立ち台に上がり「最高の気分というか。次また勝って上がれればいい」と笑顔を見せた。

東北のファンの心をガッチリわしづかみした投球。石井監督は「今日は素晴らしい投球だったと思います。勝たせることはできなかったけど、荘司が勝たせてくれた」と評した。荘司は「結果として9回投げ切れたというのは、1つ自信にはなる。今日の経験を生かしていけるように」と次の登板へ向けて、早くも前を向いた。【湯本勝大】

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