阪神シェルドン・ノイジー外野手(28)が気持ちを落ち着かせ、値千金の勝ち越し打を放った。

同点で迎えた7回1死満塁で巨人三上のスライダーを逃さず、二塁に直撃する中前適時打で1点を返した。4万人越えの観客も勝ち越しヒットにお祭り騒ぎ。「甘いボールをしっかり捉えようと思った。なんとか打球を上げて打点を挙げることが一番大事だったので、しっかり強い打球で打つことができた」と手応え十分だった。

冷静さを保ち続けた。5回1死一、二塁のチャンスで右飛と打てず、バットをたたきつけて悔しさをあらわにした。だが、その感情を引きずらなかった。「逆に頑張り過ぎないようにと思っていた。ヒットがほしがるんじゃなくて、しっかり落ち着いてバットを出すことを意識しました」。リラックスすることを心がけ、チームを勝利に導いた。

ヒーローインタビューでは、才木との相思相愛ぶりも見せた。8回途中1失点と好投した才木がノイジーへ「アイラブユー!!」とラブコール。助っ人も「アイラブユートゥー!」とファンを沸かせた。

お立ち台で抱えたトラッキーのぬいぐるみは試合後、現地観戦していた長男スローン君に手渡した。スローン君はぬいぐるみを持って大喜び。試合では真剣なまなざしだった助っ人が、パパの顔になってほほ笑んでいた。「うれしいですね」。家族の笑顔が何よりもパワーの源だ。

次カードは、初対戦の西武との交流戦が始まる。「相手が誰であろうと自分の仕事をする。しっかりプレーをしてチームの勝利に貢献したい」。新助っ人がもっとチャンスで打ちまくる。【三宅ひとみ】

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