巨人が甲子園での「伝統の一戦」で、屈辱的な同一カード3連敗を喫した。18年以来5年ぶり。

接戦から歯車が狂い始めたきっかけは、ミスからだった。同点の7回、先頭安打を許し打者は投手の才木。犠打に対し、捕手・大城卓が二塁封殺を狙うも、悪送球で無死一、二塁に拡大させたピンチを付け込まれ、3失点した。原監督は「スコアブックに(失策が)出るプレーでね。本人が一番反省しているところでしょう」。今カードで貯金2から一転、借金生活に入った。

3試合で19安打4得点。原監督は「この3連戦、ここ1本がなかなか出なかったですね。もう少し阪神投手陣の研究は必要でしょうね」と話す通り決定打を欠いた。3点を追う8回には、2死一塁で代打・梶谷に対し、阪神は左腕・岩貞にスイッチ。すぐさま代打の代打でウォーカーを送るも3球三振に打ち取られた。

一方で、7番中堅に抜てきしたルーキー・萩尾がプロ初安打、20歳の秋広がこの試合唯一の得点で一時同点の4号ソロを放つなど、若い力が躍動した。仕切り直しの交流戦、25日に右太もも裏肉離れから復帰した中田翔を、指名打者での起用を模索する原監督は「戦い方としては今日より明日という形で明日以降も戦う」と巻き返しを図る。【栗田成芳】

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