昨季の交流戦王者のヤクルトは現在、引き分けをはさみ10連敗、借金11、最下位中日と0・5ゲーム差という苦境の中、交流戦に突入する。長く続く暗いトンネルの脱出へと、ここはまさしく神頼みだ。

村上宗隆内野手(23)は昨季交流戦ランキングで6本塁打(2位タイ)、打率3割5分1厘(4位)と絶好調だっただけに今年もあやかりたい。「パ・リーグと戦うので切り替えやすさがある。しっかり勝てるように頑張りたい」。“村神様”の復調が再浮上の鍵になる。

パ・リーグ本拠地の試合で敷かれるDH制で“代打の神様”川端慎吾内野手(35)を起用する可能性もある。ここまで代打のみで28試合に出場し、打率3割8分5厘、1本塁打と好調を維持している。

高津臣吾監督(54)は「川端選手…、詳しいことは言えないですが、いろいろ考えています。DHをどこに誰を置くか。どういうタイミングで使うかというところだと思うので」と述べるにとどめたが「あと1本」が出ないチーム状況において、得点圏打率4割5分5厘の川端は1つの選択肢。“W神頼み”で交流戦を再浮上のきっかけにしたい。【三須一紀】

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