西武のルーキー3選手が30日、ベルーナドームでの阪神戦前に行われた1軍練習に参加した。

参加したのはドラフト2位古川雄大外野手(19=佐伯鶴城)同3位野田海人捕手(18=九州国際大付)育成ドラフト1位野村和輝内野手(19=日本海OL・石川)の3人。スタッフミーティングであいさつ後、打撃以外の練習などに参加し、データミーティングも見学。試合も観戦する。

入団後5カ月での“研修”になった。球団の青木智史人財開発担当(43)が狙いを説明する。

「自分たちがどれだけできるのかを試してきた時期が終わってきたところで、やはりこういった現場に来ないと、実際に1軍のレベルがどれくらいのものかというのが想像できていない選手もいましたので。ファームの選手とトップの選手のギャップは何かというところと、自分がやろうと思っていることとやらなきゃいけないことに対してのギャップがどれだけあるか、というのをまず現状把握、自己把握するところで。そういった時期なのかなとは思っていました」

捕手の野田はイースタン・リーグ開幕戦で初打席初安打をマークしたものの、3人も基本的には3軍の所属になる。古川は打撃の強さが入団直後より増し、野村は3軍戦では3番を任されることが多い。

汗を流した新人たちにも実りの1日になった様子だ。以下のようにコメントした。

古川 捕球の安定性が、愛斗さんはすごいなと。どんなに離れた打球でも一目散に落下地点まで行って、そこでの安定した捕球。自分とは本当に違うなと。守備を主にやっていって、頼られる選手、守備っていうのを目指したいですね。

野田 自分はブロッキングしても前に飛んで行ってしまう、真下に落ちないのが課題というか苦手なので、柘植さんや古賀さんを見てさすがだなと思いながら。野田コーチからしっかり捕球の仕方とか教えてもらってちょっとはうまくなった気はするので。

野村 打撃練習を後ろから見ていて、僕は打撃をアピールしていきたいので確実性だったりどういう打者が1軍で打てるかを教えていただいた。ずっとフルスイングじゃなくて8割、7割の力でホームランをアベレージ的に打てるバッターになれたらいいよとコーチに言ってもらえました。

練習後には松井稼頭央監督(47)から「どうやった?」と声を掛けられ、今後への激励を受けていた。【金子真仁】

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