今季4度目の4番に座った日本ハム万波中正外野手が、“村神様”の目の前で12球団最速の10号を放った。

1点を追う4回、石川の初球、外角の直球を右翼へ。今季初めて逆方向へ運んだ1発に「自分でも驚くような本塁打だった」と仰天。さらに6回には決勝の11号ソロを左中間席へ運んだ。

試合前に、うれしい出来事があった。練習中にヤクルト村上から、バットを譲ってもらえないか頼まれた。相手は1学年上ながら日本を代表するスーパースターだ。そんな人が、自分のバットに興味を持ってくれるなんて-。「びっくりした。うれしくないですか?」。“村神様”にマイ・バットを“奉納”した効果か? 昨年5月18日オリックス戦以来の1試合2発で、チームを交流戦白星発進に導いた。

12球団最速の2桁本塁打到達に「超驚いています」と照れた。新庄監督は「選球眼がいい。少しの間、4番で固定します」と宣言。「(ランキング表を)スクショしておきます」と謙遜した背番号66は「シーズンを通して、ジェイ(野村)と4番を競っていきたい」と、開幕戦で4番を張った高卒同期入団のライバルに宣戦布告。プロ5年目の交流戦は、最高のスタートとなった。【中島宙恵】

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