吉兆発進だ。ソフトバンクが、日本生命セ・パ交流戦の初戦・中日戦(ペイペイドーム)で14安打13得点の圧勝。左太ももの筋損傷から復活した牧原大、甲斐、近藤が3安打で打線をけん引した。

交流戦の初戦を白星で飾るのは同戦勝率1位に輝き、日本一にも輝いた19年以来4年ぶりだ。当時も本拠地で中日を撃破。藤本政権下で節目の100勝目を挙げ、Vロード再現を目指す。

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12球団最多で過去8度の交流戦優勝を誇るソフトバンク打線が、初戦から火を噴いた。中日相手に14安打を集め、今季最多の13得点。パ首位のロッテ、2位オリックスも勝利した中、3位ソフトバンクも続いた。2年目となった藤本政権下では通算100勝目。「交流戦の1戦目として最高の出来ですよね」。指揮官もご機嫌だ。

左太ももの筋損傷から再起した牧原大が、今季2度目の猛打賞。2回、4回に適時打を放ち、復帰から3試合連続安打&打点で完全復活を印象付けた。牧原大は「結果を出すのに必死なので」と、クールに振り返る。指揮官も「2番でも5番でも6番でも自分の仕事をしてくれるから、本当に助かる」と最敬礼した。規定未到達ながら打率3割1分8厘のヒットマンが戻り、打線に厚みが戻った。

さらに9番に座る「扇の要」甲斐も、2号2ランを含む3安打の活躍。甲斐が打点を挙げれば昨季から28連勝という不敗神話も、継続中だ。「結果としてそうなってるなら良かったなと思う。僕も塁に出て上位につなげばチャンスは広がると思ってやっていきたい」。日本ハムからFA加入の近藤も、移籍後初の猛打賞で打線の爆発を呼んだ。

交流戦の初戦を白星で飾るのは勝率1位に輝き、当時3年連続日本一に輝いた19年以来4年ぶり(交流戦のなかった20年を除く)。4年前も同じ本拠地で中日を6-4で撃破し、そのまま5連勝した。吉兆の快勝スタート。藤本監督は「打つ方はこの勢いで明日からもいってくれたら。この勢いで交流戦はいきたい」と、“スタートダッシュ”を誓った。【只松憲】

▼ソフトバンク近藤(2回の適時打など移籍後初猛打賞)「いい流れの中で打席に入ることができました」

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