巨人阿波野秀幸投手チーフコーチ(58)が交流戦初戦の大胆起用の意図を説明した。

今季ここまで2試合に先発も、3回2失点、2回途中3失点と立ち上がりに失点して、いずれも先発の役割を果たせていなかった高橋を2番手に置き、中2日で平内龍太投手(24)をプロ初先発のマウンドに送った。

平内は2回2死から田村に先制ソロを浴びるも、2回4安打1失点で、1巡目を終えた3回から高橋にスイッチした。高橋は粘りの投球で策に応えた。4回1死からロッテ山口にソロを浴びるも、失点はこの1点のみ。6回には2四球が絡んで2死満塁のピンチも田村を直球で右飛に抑え、粘りきった。84球で4回1/3を3安打1失点5奪三振2四球。7回の先頭和田を空振り三振に仕留めたところで降板となった。

阿波野コーチは立ち上がりで捉えられていた高橋を生かす“秘策”だったと説明。「立ち上がりの部分でうまくいかないまま降板ということが、何試合があった。1つの案として、何日も前から準備万全というのが、逆に伸び伸び投げられなかったりするのではないかと」と明かした。

次回登板以降の“秘策”の継続については「常用するかどうかっていうのは、なかなかね。その代わりに投げなきゃいけない、最初に投げなきゃいけない人っていうのは負担があるだろうし。いろいろ考えさせてもらいたい」と検討していく。

プロ初先発に起用した平内については、球数制限を設けて2イニングの登板にとどめた。「ここ数試合を見て決めました。膨大な球数にして4、5日ベンチ外にしてしまうのは、状態としては少しはもったいない」と話し、今後もブルペンを支えていく存在として期待を込めた。

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