5回を終えて試合が成立し、巨人坂本勇人内野手(34)が、史上初となる遊撃手での通算2000試合出場を達成した。

「2番遊撃」でスタメン出場。ZOZOマリン名物の強い海風が、前夜から一転して無風状態も、試合前にはフライ練習を行い「そういう確認と準備は怠らないようにしないといけない」と、試合に臨んでいた。5回無死の打席では、自らを祝うかのように左中間へ7号ソロも放った。

同一ポジションでも球団生え抜きは、一塁・王貞治、三塁・長嶋茂雄、外野・柴田勲に次ぐ4人目の偉業。高卒1年目の07年9月2日横浜(現DeNA)戦で出場して以来、プロ17年間で積み重ね新たな金字塔を打ち立てた。

前夜にあと1試合と迫った際には「そういうのを意識してやってきたわけじゃない。本当に1試合1試合、やってるだけだから」と話し、前人未到の数字にたどりついた。遊撃の魅力を「本当いろんなことを見とかないと、なかなかうまくなれない。投げる距離もそうですし、捕ってからの速さ、正確性だったり、いろんな要素が守備に対して詰まってると思う。そういう面白さも、難しさもある。そこは楽しみというか、面白いとこじゃないですかね」と、誰よりも守り続けたからこそ、その奥深さを知る。

今季は、4月18日DeNA戦(長崎)に史上55人目の通算2000試合出場、5月11日DeNA戦(横浜)で球団最多となる通算423二塁打、同25日DeNA戦(東京ドーム)では歴代4位の野村克也氏と並ぶ通算180度目の猛打賞を記録するなど、記録ラッシュが続いている。

▽巨人原監督(遊撃手での通算2000試合出場達成の坂本に)「まだまだ振り返るのは早いと思いますよ。本人も振り返っていないと思いますよ」