楽天田中将大投手が6試合ぶりの白星を挙げた。

積極的にスイングを仕掛けるDeNA打線に、ツーシームを主体にスライダーで左右の両サイドを突き、揺さぶった。ゴロを打たせる投球で、7回4安打1失点で、4月14日ソフトバンク戦以来の3勝目。交流戦での勝利は13年6月16日阪神戦以来10年ぶりだ。試合後はお立ち台に上がり、「ふがいない投球が続いていたので、なんとしてでも勝つんだという気持ちだった」と拍手に笑顔で応えた。

勝ち星から遠ざかっていた上に、前回登板までの直近2試合で計9回0/3を11失点。自身の投球にフラストレーションもたまっていた。「しんどいっすよ。しんどかったですね」と胸中を明かした。それでも少し間を空け、「勝ったから…」とホッとした表情だった。

5月28日には1軍選手全員で交流戦の決起集会を行った。若手の台頭に加え、チームの結束も強くなり、雰囲気はいい。「ここからしっかり1個ずつ勝っていって、交流戦優勝を目指してやっている。みんなでまた頑張っていきます」。そこへ導くため、マウンド上で試合を作り、勝利を呼び込み続ける。【湯本勝大】