巨人松田宣浩内野手(40)が今季限りでの現役引退することが27日、分かった。28日にも会見で正式表明される。

05年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入りし「熱男」の愛称で親しまれた。通算1832安打、301本塁打、991打点を積み上げた。侍ジャパンの一員として13年、17年のWBCに出場。ソフトバンクでは6度のリーグ制覇、7度の日本一に貢献した。プロ18年目の今季から巨人に加入。40歳を区切りにバットを置く。

昨季まで所属したソフトバンクで黄金期を築き、今季から家族も自分も子どものころから大ファンだった巨人のユニホームをまとった。1軍ではここまで11試合の14打数1安打にとどまるも、多くの時間を過ごしたジャイアンツ球場での2軍では、一番大きな声を響かせた。「こんなに幸せな野球選手いないよね」と完全燃焼までやりきる覚悟を貫いた。

21年9月29日西武戦では史上44人目の通算300号本塁打を達成。パンチ力があり、勝負強さを兼ね備える打撃は球界屈指だった。トレードマークになった“声”でもチームメートを鼓舞し、けん引した。試合に出続けることにこだわった。14年から20年にかけては815試合連続出場。21年6月10日広島戦では三塁手で1775試合出場のパ・リーグ記録を樹立。当初は苦手と自負していた守備でも7年連続を含め、8度のゴールデングラブ賞に輝いた。

「まだまだ野球が大好きですから」と最後の最後まで熱い気持ちを持ち続けた。

 

◆松田宣浩(まつだ・のぶひろ)1983年(昭58)5月17日、滋賀県生まれ。岐阜・中京高-亜大を経て、05年大学生・社会人ドラフト希望枠でソフトバンク入団。08年からレギュラーに定着し、11、13~19年ゴールデングラブ賞、18年ベストナイン。13、17年WBC、15、19年プレミア12日本代表。三塁手で1832試合出場はパ・リーグ最多。22年限りでソフトバンク退団。今季は巨人でプレー。180センチ、86キロ。右投げ右打ち。今季推定年俸2000万円。

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