来季も続投する日本ハム新庄剛志監督(51)が、今季の本拠地最終戦セレモニーでファンにあいさつし、今秋キャンプをエスコンフィールドで行うことを発表した。

新庄監督 今年、大事な場面で負ける原因となった、このエスコンフィールドの守備。これを強化するために、本来なら11月1日から沖縄に行く予定なんですけど、急きょエスコンフィールドの方でキャンプを送ることになりました。

サプライズ発表に、球場からは大きなどよめきが起きた。

来季こそ実りの秋とするために、今秋は本拠地に腰を据える。「エスコン・キャンプ」は大きな課題解消を目指しての試みだ。5年連続でCS進出を逃し、27日には2年連続でリーグ最下位が確定。その一因は12球団ワースト87個の失策。半数以上の45個は今季から居を移した自前球場で起きた。

来季続投を発表した27日に行われた記者会見で新庄監督は来季へ向けて改善点を問わると「エラーです。大事な場面でのミス。そこを改善すれば、1点差で負けるゲームが逆(の結果)になる。その1点差で負けるゲームが今年30試合ありましたかね。そのエラー、プレッシャーがかかる場面でのエラーをなくすことが最大のポイント。エスコンフィールドでのエラーがすごく多かったので、そこを改善すれば、必ず逆になります」と話していた。

日本ハムの秋季キャンプは例年、沖縄・国頭の1カ所で実施されてきたが、今回は北海道・北広島にあるエスコンフィールドと国頭の2カ所に分かれて11月上旬に行う予定。寒さも厳しくなる北海道での実施は異例だが、自前の開閉式屋根があるドーム球場だからこそ実現が可能だ。

新庄監督は北海道のファンに「エスコン・キャンプ」への来場を熱く訴えた。

新庄監督 みなさん、球場の方に足を運んでもらって、選手にゲキを飛ばしてください。レストランも、売店も、ショップもオープンします。ランチがてら遊びに来てください。

主力組がエスコンフィールドに集結する予定。オフも自由に使える自前の新球場の利点を生かし、グラウンドの特徴をつかんで「自分の庭」にするための鍛錬を積み、守備力強化へ「地の利」を生み出したい。

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