高校通算39本塁打の右打ちスラッガー、東海大熊本星翔の百崎蒼生(ももさき・あおい)内野手(3年)が「感謝と涙」の阪神4位指名を受けた。
東海大熊本星翔高で、野球部3年生26人、母真由美さん(48)らと、ドラフト中継を見つめた。
4巡目で名前が呼ばれると「オーッ」と大歓声が起こった。百崎は天を仰ぎ、目頭を押さえて感無量だ。隣の母真由美さん(48)も泣いていた。
5歳の時に父大輔さん(享年32)を病気で亡くした。それ以来、真由美さんが女手一つで大事に育てた息子の晴れ舞台。百崎は、誰に報告したいかを問われて「一番はお母さん。天国のお父さんにもありがとうと伝えたい」と話した。
全国屈指の名門、東海大相模では、1年秋から3番遊撃を任されるスーパールーキーだった。だが、方向性の違いから、地元熊本での再出発を決意して、2年春に編入。日本高野連の規定で、1年間は公式戦に出場できなかったが、最後の今夏に念願の甲子園の土を踏んだ(1回戦敗退)。苦労人の努力が、最高の形で報われた。
高校では1番遊撃手。阪神でも「積極的なバッティングと選球眼が得意なので、チームに勢いを持って行けるように1番を打ちたい」と、慣れ親しんだリードオフマンにこだわる。
守備面は、木浪聖也内野手(29)に“弟子入り志願”したいという。「守備が苦手なので、木浪さんのようにうまい選手のような守備をしたい。守備のことをたくさん聞きたい」と意気込んだ。
打撃面では、阪神森下翔太外野手(22)を掲げ「身近な森下さんに聞いて学んで行きたい」といい、東海大相模の先輩からどん欲に吸収する覚悟だ。
巨人菅野投手とも対戦したいという百崎。縁のある甲子園で活躍して、恩を返して行く。【菊川光一】
◆百崎蒼生(ももさき・あおい)2005年(平17)9月11日、熊本市生まれ。隈府小3年から軟式野球を始める。菊池南中では熊本泗水ボーイズ所属。東海大相模では1年春の県大会からベンチで、1年秋から3番遊撃手レギュラー。2年春、東海大相模から東海大熊本星翔に転入。今夏甲子園出場も1回戦敗退。50メートル走5秒9。遠投は100メートル。目標とする選手は原口文仁。好きな有名人は、かまいたち濱家隆一。178センチ、74キロ。右投げ右打ち。



