ソフトバンク小久保裕紀新監督(52)がチーム全体の取り決め事項「走塁メソッド」を確立させた。宮崎キャンプ第3クール最終日の12日に、今秋キャンプ初の走塁練習を敢行。ナインに「これを守らない限りはホークスの一員ではない」と言い渡し、怠慢走塁の防止やホームへの走路など細かいルールを定めた。今季はパ最多の536得点を挙げたが、小久保改革でさらに得点力アップを目指す。

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「当たり前」を徹底させた。外野からバックホーム送球がなくても全力疾走。三塁ベースを蹴ってホームに向かう走路は一直線だった。小久保監督は「1軍から4軍まで、ホークスの走塁はこうだと作り上げる第一段階。基本的な確認をするというので(時間を)1時間取りました」と狙いを説明した。

前日に宿舎で座学を実施。城島球団会長付特別アドバイザーの意見も反映させた「走塁メソッド」をナインに配布した。指揮官は「プリントで渡した。ゆくゆくホークスといえば、というので残していく」。統一事項を確認させ、この日はグラウンドで実践。「やろうと思えば100人がやれること。これを守らない限りはホークスの一員ではありませんと。当たり前のこと、できること」。プリントに書かれたメソッドのうち、2つの具体例を明かした。

<1>送球が来ていなくてもホームまでは同じスピードで駆け抜ける。

今季は他球団で痛恨の走塁ミスがあった。例えば1死二、三塁の場面。打者が犠飛には十分な飛球を打った。しかし三塁走者がホームを踏む前に三塁を狙った二塁走者が先にタッチアウトされ、犠飛が成立しないケースがあった。小久保監督は「野球人生に携わっている間はあってはいけない。1万回に1回もあってはいけない」と反面教師にしている。いかなる状況でも怠慢走塁は許されない。

<2>ホームベースには真っすぐ入る。

16年に導入されたコリジョンルールで、捕手は走者の進路をふさぐことができない。その上で「真っすぐ入るのが一番いい。横に滑って横手で(ホームベースを)タッチをするのは禁止」。最短距離の走路を徹底させる。

今季はパ最多536得点を挙げたが、走塁改革でさらに得点力を上げる。来春には柳田や近藤ら、1軍の主力にも同じ練習メニューを組む予定だ。小久保監督は「ホークスの一員であればこれだけはしましょうというのを作らないと。今回は走塁バージョンができあがったという感じ」とうなずいた。【只松憲】

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