阪神近本光司外野手(29)が、スーパースターを超える年俸を手にした。9日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改。今季の1億7000万円から1億5000万円増の3億2000万円でサインした。6年目の3億円到達は球界9人目の最速タイ。外野手では史上初で97年イチロー、21年吉田正(ともにオリックス)の2億8000万円を上回る最高額だ。38年ぶりの日本一をけん引した1番打者が、虎の黄金期到来を宣言した。近本の囲み取材での一問一答は以下の通り。(金額は推定)

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-金額の方は

「想像で」

-上がり幅は、佐藤輝は6500ぐらい上がった、それ以上

「もらっている分、もらっている金額なので。あれなんで。まあ、想像に任せます(笑い)」

-最初から十分に納得できる評価?

「優勝した年だし、ずっと2位だった年も3位だった年もやっぱり優勝、優勝。自分の成績が良くてもやっぱり優勝っていうね、毎年、話をしているので。そういったところで僕だけじゃなく、他の選手もすごい評価してもらっているなって感じましたね」

-5年間しっかりやったということについての評価は

「ずっと頑張ってくれたっていうのと、チームを引っ張ってくれたっていうのと。僕の中では離脱したりしてましたけど、そういったところを引っ張ってくれたっていうのはすごい。これからも引っ張ってくれっていう風には言われたんで。選手会長も降りるっすけど、これから先タイガースかどうかは…うそっすけど(笑い)。タイガースでずっと引っ張っていってくれって言われたので『はい』って言いました」

-まだ単年

「単年です(笑い)。全然、まだ5年なので。あと2年か、あと2年もあるのか」

-そんな冗談が出るぐらいチームへの愛着がある

「まぁねえ、阪神しか知らないので、小さい頃から。だから、いいところも悪いところも見えていたから、思うところはありましたけど。でも、こうして僕、今日1人だけの会見ですけど。こんなに…ありがとうございます。1人だけなので、今日は。明日は6人。明日だったら良かったなあ」

-2年前ぐらいのキャンプでこれから黄金時代を目指していけそうと、優勝して実感は深まったか

「そうですね。僕だけじゃなくて、選手それぞれにも多分、芽生えた言葉だったと思うし。特に球団のフロントの方たち、すごいほめられたっていうか。良かった、いい言葉使ったねって。逆にありがとうって言われたので、そうなんや、そんなこと思ってくれているんだって思いましたね。で、今日もそういう話が出ましたけど。やっぱ、年齢のバランスだったり、ドラフトとか現役ドラフトとかそうですけど。そういうチーム編成についてすごく関わっている人たちだったので、そういったところを。そういう風に球団としては考えているんだな。球団として選手たちをどういう風に育成していくんだなというのは、話して長くなったって感じですね。それだけじゃないですけど」

-聞いてておもしろい?

「そういう風に考えてるんだなっていう感じですね。それがおもしろいかどうかっていう感情にはならないですし、じゃあ、それが自分のためにっていう話でもないんで。そういう風にやってるんだな、球団ってそういう風に考えてるんだなっていう認識ですね」

-シーズン中に聞けない話。チーム全体を見る立場になったから聞いたか

「僕から聞いた話じゃないんで。嶌村さんが話長いので(笑い)。本当に95%ぐらい嶌村さんが話していた。すんごい。『そうですね、そうですね、はい、僕もそう思いますよ』って感じで。でも、(関学大の)先輩っていうのはありますけど、本当にここ数年コミュニケーションをとらせてもらっているので。そういったところがすごい、自分としても勉強になりますし。はい」

-選手の個々の能力をもう少し上げればと。プレーする中で感じていた部分か

「あんまり見ていないので分からないですけど、それは選手個人が思うことだし、誰かに言われることでもないし。それぞれの感じる、絶対感じていると思いますけどね」

-フロント側から「連覇できると思う」という前向きな、背中を押されるような言葉を受け止めてどうでした

「なんですかね。僕だからそう言ってるんじゃないですかね。まあ、そんな、自分個人として話した時間なんて5分だけなんで。個人じゃなくてチームとして、今まで選手会長だった立場もあったんで。そういったところで話して、僕もそう思うし、これから先、連覇できるだろうし。ちょっとは、ちょっとはじゃないな、まあ強い時期は続くんじゃないかなと思うんで。でも、それはね、現状では続かないので、本当に個々の能力が上がっていかないといけないと思うので。監督の力じゃなくて、個々の能力は、本当にまだまだだと思ってるので」

-上がったお給料の使い道は

「いや、全然、もうそんな、ね。賞金だったらね、使えますけど、あんまり給料は使えないので、はい。給料ってあんまり使えないでしょ? ボーナスは使えますけどね、臨時収入とか」

-その感覚は社会人時代から変わらず

「うん。まあ、生活水準は多分、上がっていってるんで。そういったところはね、仕方ないと思いますけど。だからって、じゃあ、億超えてから、何千万の買い物をバーンって買うかって言ったら、そうじゃないし。変わらない、いや、変わってますけどね、はい。金銭感覚です」

-これだけ稼ぐようになった実感は

「実感ですか。いや、全然実感ないですよ。2年前ぐらいから。(ここまで来たかみたいな)いや、ないですないですないです。そんなに意識しないようにしてる。あんまり見ないんで、明細とかも。だから、まあ税金がね、すごい高いんで。税金用に送ってる金額が高いから、自分の入ってる口座にはあんまりたまっていかないので。全然金ねえなと思いながら。全然金、たまらないんですよ。それはすごく思いますね。だから、買えないんですよ。なんで、金あるんかなってみんな、思いますね」

-額面の割には

「はい、なんでだろうな。年俸が多分違うんじゃないですかね」

-来年は区切りの30歳。そこを見越して新たに取り組みたいことはあるか。継続的に?

「まあ継続的にやってるんで、だから、今年特にっていうのは全然ないんで。シーズンと変わらず、やってきたこと、変わらないメニュー、一緒のメニューじゃないんで。そういう目的っていうのは多分変わらないんで。でも、それが30だから急に来るってわけじゃないし、来ないに越したことはないですけど、感じないに越したことはないですけど、感じないようにやっていきたいので、はい。特にこれっていう。自分のやりたいことはね、トレーニングだったりっていうのは部屋でやりますけど、そういったところは、それとはまた関係ないのかなと思います」

-この12月、去年は野球の割合が多かったイメージだがその割合は

「全然ないっすよ、ね。皆さんが、忙しくしてるんで」

-トレーニングにおいて野球をする割合は

「いや、ないよ。そういう時間がないから、はい。ね」

-優勝や日本一という初めての経験をされた。もう1回立ちたいと思えるような舞台だったか

「あー、立ちたいっすね。普通の試合、日本シリーズでも、普通に試合が流れていったら、いつもと変わらないなと思うんですけど、やっぱ同点で、サヨナラの場面で、10時過ぎたっていうところは、もう1回立ちたいなと思います。あの第4戦立った時は、本当にこう、今までに感じたことないぐらいの衝撃だったんで、それはもう1回立ちたいですね。でもそれが、10時過ぎてなかったらまた違うかったので。10時過ぎて、でも長すぎても嫌なんで、あれぐらいのタイミングが良かったと思います」

-かなり違う

「全然違いました。全然違います。映像で見てないんで、映像だったらどうなってたのか分からないですけど、あそこにいた人、いや、あそこのグラウンド内にいた人は多分すごかったと思います。すごいと感じたと思います」